トレタ開発者ブログ

飲食店向け予約/顧客台帳サービス「トレタ」、モバイルオーダー「トレタO/X」などを運営するトレタの開発メンバーによるブログです。

週報のすすめ

こんにちは、トレタ VPoEの北川です。

開発部の取り組みとして、週報を書くことを始めました。

週報とは、いわゆる業務内容の報告を週の終わりに記載し提出するものです。 日報でもよかったのですが、あまり負担にならないように週報にしました。 まだ始めたばかりなので取り組みの結果はまだわかりませんが、なぜ週報を始めたのか、目的や意図についてこのブログに書こうと思います。

自分のための週報

週報をやろうと思ったきっかけはこちらのブログです。

kakehashi-dev.hatenablog.com

こちらを読んでから自分でも実際に日報を書くのを数ヶ月やってみました。

始めたのが自分がVPoEになったタイミングでもあったので、自分が普段何をやっているのか、何を考えて行動しているのか、というのをメンバーに向けて発信する目的でやってみました。

実際にやってみて良かったのが、日々の振り返りをするきっかけとなることです。

マネージャーになると、いろいろな人と都度コンテキストスイッチをしながら会話をしているので、一日の終わりの時間になると午前中の会話を忘れていたりします。

その中で1日の終わりにやったことを書き出して(たまに忘れて次の日の朝に書いたり)、そこから何がわかったのか、どういう思考プロセスをしたかを書いていくと自分の頭の中が整理されます。その場では深く考えられなかったことも、この振り返りの時点で整理していくと新しくわかることもあります。

あわせて次やることも書き出していくので、明日やることがクリアになり、一旦頭から離せるので気も楽になります。

自分だけではなく部内のメンバーに制度としてやってもらう目的の一つはこの「振り返り」をやってもらうことです。今日一日の業務を振り返ってみて、何か新しい気づきはあったか、何か試してみて成功した/失敗したことがあったかを振り返る。何かあれば整理して言語化をして書く。そうすることで「経験」したことをしっかりと「経験値」として身につける手助けになってくれると考えています。

もし何も書くことがないな、となればそれは無関心に物事をすすめてやり慣れた方法で一日を過ごしただけかもしれません。物事の捉え方ややり方を見直すチャンスにもなります。

言語化」というのも一つ大きな目的です。日常的にチーム内で会話はしますが、自分が考えていることを文章としてアウトプットする、という機会は意外と少ない気がします。この開発者ブログもアウトプットを行う一環ですが、なかなかメンバー全員が頻度高く更新することが今は行えていません。

言語化する能力はとても重要だと考えていて、チームメンバーに齟齬なく漏れなく適切に伝えたり、ミーティングで相手の立場に立ってわかりやすく伝えたり、コーディングも基本的には人が読むものなので正しく言語化されたものをコードとして表現する必要があります。

文字にして伝える能力はすぐに身につくものではなく日々続けて磨かれるものなので、週報で自分の考えを短くても常に言語化して書く習慣になればと考えています。

みんなのための週報

週報は専用のSlackチャンネルがあり、フォームに入力して投稿する形式にしています。

テンプレートは前述のブログのテンプレートを参考にしています。

  • 今週やったこと:今週行った業務を書き出します
  • わかったこと:やったことからそこで得た気づきや考えたことなどを書きます
  • 次やること:今週の続きの業務や予定されている次の業務、わかったことから繋がったNextAction」を書きます
  • ひとりごと:雑談です。今日あった小さな幸せでもいいし、プライベートなことでもなんでも

投稿された内容はSlackチャンネルですべて一望できる形になっています。そのため他の人が書いた週報もすべて見ることができます。

自分が日報をやっていて良かったことの一つに、他の人が日報見ていてくれていて情報や考えが広く共有されていることです。

「日報にあったあれを今日やると思うんですけど」とか、「日報で言ってたあれのことですよね」とか、思わぬところで伝わっていて関連情報を教えてくれたり、説明が省けたりすることがありました。

ミーティングなどで特定の関係者内で共有するのとは異なり、皆が不特定多数に共有することであまり接点の少ない人にも伝わったり、逆にその人の動きもよく見えてくるようになります。そういった環境になることで、自分がサポートできる人を見つかったりサポートしてもえらったり、横のつながりの柔軟度があがると考えています。

さいごに

ということで週報を始めてみて三日ぼうずで終わるかもしれませんが、個人的にはみんなのひとりごとを読むだけでも面白いので、長く続くといいな、と思っています。

© Toreta, Inc.

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