こんにちは、トレタのウェブフロントを担当している吉田です。
トレタではウェブ予約やトレタ(Web版)などAngularプロジェクトが数多くあります。
業務の一環でトレタのカンファレンス補助制度を利用して、AngularConnectに9/27,28と両日参加してきました。
(NgConfに行きたかったのにすぐチケットが埋まって行けなかったのは内緒です。)
AngularConnectとはEUから離脱をしてしまうことが確定しているイギリスはロンドンで毎年開催している最大級のカンファレンスとなっています。
今年の目玉は何と言っても開催2週間前に発表されたstableになったAngular 2です。
こちらのカンファレンスはその日の初回にキーノートがあり、それが終わると発表2つ ワークショップ1つ 質問1つ Q&Aセッション1つ とセッションが4つに別れます。
発表に関してはセッションリストからスライドやYouTubeのURLが公開されているので、気になるものをピックアップして見ると良いかと思います。
http://angularconnect.com/2016/sessions/
幾つか自分が参加したセッションを紹介したいと思います。
Day1 Keynote
キーノート前半ではAngular2やエクステンションの紹介、これからのバージョンに関する事柄が話されました。
メジャーリリースは6ヶ月のサイクルとなり、2017年3月にはバージョン3がリリースされる予定になっています。
後半では開発者であるMiško Heveryがパフォーマンスについての発表を行いました。
Secure your Angular applications
主にウェブアプリの攻撃方法はどういうものか、防ぐためにはどうするのかを論じています。
それらに対し著名なライブラリーはどうのような処理を施しているかを紹介しています。
AngularでContents-Security-Policyを利用するにはどのようにするかなどWebアプリを作成する上で重要な事柄がわかりやすく説明されています。
The Angular 2 Compiler
バージョン2ではTypeScriptを利用してAngular自体を開発しており、アプリケーション自体もTypeScriptを利用することがmore betterとされています。
TypeScriptからJavaScriptへコンパイルする際にどのようになっているか、どのようにパフォーマンスを得ているかなどの説明がされています。
AoTの初回ロードの優位性なども説明しており、どのコンパイル方法が望ましいかの指針になります。
Day2 Keynote
2日目のキーノートでは開発者のIgorとRobがアプリケーションの始め方と書き方を対話形式で紹介します。
一通り現時点でのベストプラクティスを学べます。Angular1を利用の方もバージョン2をrcで利用していた方もどちらにもおすすめです!!
RxJS 5 - Thinking Reactively
AngularではObservableを利用するためにRxJSを利用しています。
どのようにRxJSを使うのか、概念はどうなのかなどRxJSの入門的な情報満載です。
Angular 2 Forms
バージョン2にはもちろんFormsも用意してあります。
Formsではtemplate-drivenとReactiveの2つ書き方があり、両方を同じサンプルを用いてライブコーディングで発表していきます。
アプリケーションによりどちらが良いかをうまく選べると思います。
タイピングが正確で早いのでそれも必見です。
Testing Angular2
テストは使っている人も多いKarmaとJasmineの組み合わせで発表しています。
Angularではモジュールであったりコアであったり親和性の高いテストAPIが用意してあり、それを使うことにより書きやすい様になっています。
まだまだ他にも有用な情報がいっぱいありますので時間がある方はご覧になってみてください。
海外カンファレンス補助制度
トレタでは海外カンファレンスに積極的に参加して技術や情報を得るために補助を出す制度があります。
昨今のAirBnBなどを考慮して、渡航費とカンファレンス参加費を全額支給します。
ホテルに泊まるもよし、AirBnBで楽しむもよし。