トレタ開発者ブログ

飲食店向け予約/顧客台帳サービス「トレタ」、モバイルオーダー「トレタO/X」などを運営するトレタの開発メンバーによるブログです。

トレタでの輪読会

はじめに

これはトレタアドベントカレンダーの11日目の記事になります。

輪読会

トレタでは、有志を募って輪読会をする文化があります。

これまでに

著者にも来ていただいたこともあります。

そんな今回はドメイン駆動設計入門 ボトムアップでわかる! ドメイン駆動設計の基本を開催しました。

なぜドメイン駆動設計なのか

ドメイン駆動設計とは、エリック・エヴァンスが提唱したソフトウェア開発手法です。

DDDと呼ばれて、様々な解説記事や書籍が販売されています。

しかし、概念はわかるけど、どうやって使っていけばいいのかが人によって解釈が違ったり、コードとして表現しづらかったりした印象でした。

そんな折にドメイン駆動設計入門が発売されて、DDD界隈でわかりやすいと紹介されているのを目にしました。

トレタでも近年DDDを取り入れて開発していこうという熱が高まっていたこともあり、これは輪読会する機運だということで開催を決意しました。

輪読会の進め方

  1. 毎週1時間の枠を確保
  2. 1人が1章を担当
  3. 残った時間で、章に対しての雑談

輪読会では、決まった時間を確保するのが大事だと思います。

隔週での開催か毎週の開催かは参加人数によって変えて行くといいと思います。

今回はその場で本を読むのではなくて、読んできたものを要約したものを発表する形でやっています。

そうすることによって、DDDを当てはめられる状況や仕事に対しての相談や共有が可能になりました。

リモートワークが中心になり、一人で本を音読することはそこそこきついのでおすすめです。

DDD輪読会をした感想

各人でふんわりした認識だったDDDを1冊の共通した書籍で同一の認識を持てるようになったのは良かった。

これからの開発でも一致した感覚で話ができると思うので、開発が楽しみになる。

開発がメインのメンバーだけだったので、企画メンバーにも参加をしてもらえばよかった。

最後に

トレタではDDDをやっていきたいエンジニアを募集しています。

カジュアルで話をしたい場をありますのでお気軽に連絡してください

中途採用 | 株式会社トレタ

チームワークにおけるDocumentation

みなさんesa等の共有ドキュメントツール使っていますか?ドキュメントって書くのって非常に難しいですよね。いや、ただ書くのは簡単ですが、相手に伝わるドキュメントを書くのが非常に難しいですよね。

特にエンジニアの皆さんは「シンプルで美しい」みたいな様相を好むと思いますので、ドキュメントを書く際にもそういったマインドの中で書かれている方も多いかと思います。

こんなタイトルの記事を書いておきながら自分はエンジニア業を通す中で積極的にドキュメントを書いている人間かと言ったらそうではないですし、後術するノウハウを意識できているかと言ったら出来ていないと思っています。ので、その自戒も込めつつこちらの記事を執筆させていただきます。

エンジニアだけでなく、日頃チームの中で働く皆さんのご参考になれば幸いです。

ドキュメンテーションはスキルの一つ

同じ領域で仕事をしている人へのドキュメントは文脈を読んでくれるので大体は伝わります。しかし、領域外の人はそもそもの文脈を理解していないので、客観的に書かれていない文章を理解するのに頭を意外と使います。

日本人は小学生や中学生の頃から国語の授業で『この一文のときの主人公の気持ちを20文字で記載しなさい。』といった問題で訓練されているので、文脈を汲み取ろうとする文化があります。

しかし、一般的に用いられない自分の領域内の用語や単語を使っていたりすると、ドキュメントを読むのに時間が掛かってしまうこと繋がります。難しい用語や単語を一般的な用語や単語に置き換えることや、論理展開を相手の思考回路に合わせて記述していくことによってドキュメントの理解度の向上につながると考えます。

つまり、どれだけ客観的に物事を記載していくかで相手の理解度が変わっていくわけですが、今回は『意思決定』を主軸をおいたドキュメントの書き方を紹介します。

◆Prerequisite: 背景となる前提

なぜ、このドキュメントが存在するのかを背景を踏まえて明記する

  • このドキュメントが生まれた背景となる課題感
  • このドキュメントを通して何を成し遂げたいのかを記載
    • 何をしないのかも記載すると絞りやすくなる
    • お互いの共通認識をもつ

◆AsIs/ToBe: 現実と理想からのギャップ

理想形を作って、現実に落とし込む

  • 理想形をつくるためにリソース(人、物、金)について言及しないで考える
  • 理想の形から現実に落とし込むときにリソースについて言及する
    • 理想と現実のギャップから課題が発見されるため、それを解決するために必要な要素を洗い出す
  • 現実に落とし込むときは一つだけに固執せず、複数パターンを列挙して現実でのやり方を落とし込む

◆Pros / Cons: 長所と短所を理想と現実のパターンから洗い出す

パターンから長所と短所の洗い出しをする

  • AsIs / ToBeから洗い出された複数パターンについてPros/Consを洗い出す
  • 人、チーム内、チーム外、プロジェクト、組織、経営の各目線を変えて長所と短所を見出す
  • テクニックとして、マトリクスで表記するのが見やすい

◆ToDo: ネクストアクションを決める

パターン決定ないしはパターンをいくつか絞ったことに対するTODOをまとめる

  • ToDoについてはコントローラブルとアンコントローラブルについて切り分けておく
  • 時間差となるタイムラインを踏まえて重要性と緊急性を考えておく

◆気をつけること

  • 最初から論理思考フレームワーク(MECEなど)を使うことはやめる
    • フレームワークを使うと「っぽく」はなる。なるけどゴールが噛み合わなくなるので議論が収束しにくいのと納得感も生まれにくい
    • なぜならば、『それはあなたの世界における思考であって、世界がわからなければそのMECEが正しいかもわからない』状態になってしまう
    • つまり、世界を理解するためのドキュメントの前提となる Prerequisite が重要

まとめ

細々と書いていきましたが、まとめると冒頭にも述べた通り「どれだけ客観的に物事を記載していくかで相手の理解度が変わっていく」ということに尽きると思っています。よく言われることだと思いますが、意外とそれをどうやってやれば良いかまで体系的にまとまっているものが見当たらなかったのでこちら記事にさせていただきました。

プロダクトやプロジェクトの想起時、考えやアイデイアのブレストの際に活かしてみてはいかがでしょうか。

さいごに

今回は要点だけ書いたので実際の書き方はピンと来ないかもしれないですが、機会があればそれも書こうかなと思います。

ちなみに、この文章も読みにくい人は一定数いると思っていますが、ためらうよりはたくさん書いた方が特訓になると割り切っているので、悩んでしまうならまずは手を動かしてみましょう!(自戒も込めて)

Let's document all of your stuff to be easy to understand them for all employees. 📝

お知らせ

トレタは既存の事業にとらわれず日々スピード感をもって新しいことをドンドン始めています。人から切っても切り離せない「食」の世界に興味がある人はぜひ遊びに来てください!

一緒に働けるメンバー も募集しております!

参考文献

理科系の作文技術 (中公新書 (624))

理科系の作文技術 (中公新書 (624))


サイモン・シネックの『優れたリーダーはどうやって行動を促すか』

今年のWFHで買って良かったもの、さっさと買えば良かったもの

初めましての人は初めまして!そうでない人はこんにちは!サイバーマンデーでついにPaidy翌月払いに手を出したサーバサイドエンジニアの佐藤です。翌月の支払いは翌月の私がなんとかしてくれるでしょう。この記事はトレタ Advent Calendar 2020の9日目です。

さて、みんな真面目な記事書いてるのでうかれた記事をさし込みましょう。というわけで今日のネタは「今年のWFHで買って良かったもの、さっさと買えば良かったもの」です。買って失敗だったものの話はしません。回せる人は一緒に経済を回そう。自分の首が回る範囲で。

突然の長期WFH(もしくはリモートワーク、あるいはテレワーク)

去年はみなさん2020年どうなると思ってました?世界的なスポーツイベントへの期待や不安で盛り上がりこそすれど、ここまで長い期間おうちで仕事をすることになるとは誰も思ってなかったと思います。

Work from home. 弊社だとリモートワークと呼ぶことが多いですが、東京だとテレワークでしたっけ?それは出社して仕事をするのに比べると思いもよらぬ不便や準備を強いられるものでした。それでも弊社の場合「トレタリモートウィーク2020」と題して、世界的なスポーツイベント向けではありましたが、事前に準備と心構えを済ませ、万全の状態で挑んだ・・つもりでした。

手前味噌ではございますが、弊社のリモートワーク対応はかなり良かったと思います。リモートワークの推奨・原則化やそれを支える制度設計、在宅勤務準備金の支給など。では足りなかったものはなんでしょうか?それはずばり、私自身の課題認識と対応です。正直WFHをなめてた。

明らかに無いと不便なものは早期に気がつけるのですが、オフィスに当たり前にあるが無くても代替えが利くものはなかなか気がつけません。でも試しに導入してから気がつくんです。・・・ああ、これがあるって素晴らしい。

今日はそんなすぐ気がつくもの、なかなか気がつかないものの中から金で解決するものを紹介しましょう。 (あくまでも個人の体験なので、人によって要不要があるのはご容赦ください。私以外の意見も弊社のnoteで見れるので良ければぜひ)

買って良かったもの

仕事部屋の作れる家に引っ越す

仕事に集中できる環境は大事。

そもそもの「仕事に集中できる環境作り」が、部屋が用意できるかどうかがスタートです。独立した部屋でなくとも、スペースだけでも確保しないことにはどうにもなりません。食卓でスタートしたWFHですが早々に限界を感じました。食卓は仕事をする場所ではありません。

金額:考慮外

追加の充電器

たまに出社する際に充電器を持ち運ぶのは面倒だし、忘れる可能性があります。 久しぶりの出社で忘れて半日で帰宅するのも辛いですし、会社に忘れて連日出社することになるのも辛いです。(時期によっては上司に出社の許可を取る必要がありますね。)

最近のMBPはUSB-Cで充電できるので、これを機に市販のUSB-Cが複数ポートある充電器を増やすのもおすすめです。グラフィックボードをゴリゴリに使うゲームでも遊ばない限り、60Wしか出せない充電器でも割とどうにかなります。

これにより稀にあるどうしても出社が必要なタイミングでも充電器を持ち運ぶ必要がなくなりました。 www.amazon.co.jp

(実際は去年の貰い物なんですが、WFHで大活躍してるのでどうしても入れておきたくて入れてます。)

金額:約4000円

オフィスチェア

ダイニングテーブルの椅子でも仕事はできるけど知らず知らずに疲れます。 いつの間にか腰が悲鳴を上げ始め、そうなるとなかなか改善しないので辛い思いが長く継続することになります。

1日の1/3はその身を預けることになるのが椅子です。存分に投資しましょう。 とは言え私自身はニトリのオフィスチェアです。1万円前後のモデルでしたけどお値段以上、というだけあって座り心地は申し分ない感じです。お店で実際に試せる、というのも良いですよね。ニトリいっぱいあるし。 (現在はラインナップにない商品のようでした)

金額:約10,000円

コーヒー用品

自動販売機で缶コーヒーが買える、というのは実は非常にありがたいことだと痛感しました。 自動でコーヒーが出てくるマシンが無い以上自分で用意しなければなりません。

どうせ自分でやるならぜひマキネッタとかドリップ以外も試したいところですが・・・お手軽なコーヒー体験のお勧めがあります。 カフェベースです。 www.amazon.co.jp

濃縮されたコーヒーなのでこれと牛乳があればもう即カフェラテです。1Lサイズのコーヒーと違い場所をとりませんし、何より牛乳と混ぜても薄くなる心配がありません。私は箱で買ってストックしてます。

金額:約3,000円(二ヶ月ごとに買う12本セット)

スピーカー

自宅って音楽をスピーカーで流しながら仕事できるんですよね。 ヘッドフォンで聴き続けるのも耳に悪いのと、仕事の集中を邪魔しないためには部屋の片隅に置いてなんとなくBGMが聞こえてる、くらいにすると個人的に気になりすぎずいい感じでした。

手が届かないところに置く、という運用上スマートスピーカーが便利ですね。何を流すか思いつかない時とりあえずradiko聞いたりもできるし。自分はEcho Dot (エコードット)第3世代を愛用してます。 www.amazon.co.jp

金額:セールで買ったので約3,000円(通常5,000円ほどですが、割とセールするのでセールで買いましょう)

さっさと買えば良かったもの

仕事用の机

食卓は仕事をする場所ではありません。机とセットで収納も確保しておくと、仕事上使うノートや本、あるいは検証用のデバイスやオンラインミーティング用のイヤホンマイクなんかが散らかったりせずに済みます。

春は他に場所もなくずっと食卓で仕事をしていましたが、夏から引越しと共に仕事用の机を導入しました。ですがこれもあまり仕事用であることを考慮せず使ってしまったため、椅子が入らないので姿勢が不自然になりがちだったり、強度が不足しており後述のモニターアームが取り付け不可能だったりして不完全なものでした。

結局モニターアームの購入後に観念して仕事用机を購入しました。 www.ikea.com

金額:約20,000円(上記セットと違い棚を3列に+インサート扉を追加。ちなみに机だけなら3000円で買えます。)

外部モニタ&モニターアーム

仕事にはMacBookProの13インチを使用しているのですが、使うだけなら普通に使えてしまうんですよね。解像度は高めなので文字小さくすれば情報量は確保できるし、操作スペースを追加して切り替えればブラウザとIDEを同時に開いてもごちゃごちゃしないですし。

でもやはり何かを調べながら書きたいときには作業スペースが不足で。あるときちょうど電子書籍で買ってしまったドメイン駆動設計入門をiPadで開きながらぼーっと仕事しつつ、「ああ、モニタが二面あるの便利だな」と改めて気がついてしまいました。モニタの面積は作業効率と比例する。観念してサイバーマンデーでポチッとお買い上げ。

ところでデカすぎると机の面積、という別のリソースを消費するためモニターアームで可能な限り机の面積を温存します。モニターアームは迂闊なもの買うとモニタを破損してダメージがデカそうなので、信頼と実績のErgotron製をブラックフライデーで購入しました。 www.amazon.co.jp

金額:約40,000円(モニタ3万、アーム1万)

気化式あるいは加熱式加湿器

冬場本当に空気が乾くので加湿は絶対やった方がいいです。温湿度計を置くとヤバさがわかります。 ところで超音波式の加湿器は手軽だし熱く無いしで数が出てて良さそうなんですが、部屋が白くなります。特にガラス製品とかモニターとかに顕著に影響が出て、気がついたら結構辛い感じになります・・・ツルツルテカテカしたものが多い仕事部屋では避けたいですね。

ブラックフライデーで加湿機能付き空気清浄機を狙ってたんですが、対して安くならなかったので年末年始セールを信じてもうちょっと待ちたいと思います。

金額:去年なら約20,000円で買えた

まとめ、あるいは合計金額

4,000+10,000+3,000+3,000+20,000+40,000+20,000 = 100,000

思ったより使ってた・・・どうりで財布が寒いわけですね。 出費が増えても別に収入は増えないのが辛いところですが、時間や健康はお金ではなかなか買えないのでまあよしとしましょう。 まとめてみて思ったのは個別に買ってると「まあ2万くらいなら・・・」と気が緩んでいくら使ったかを自覚できないので、これから揃えるなら「いくら使うか」をきちんと計画立ててやろうと思いました。後の祭りですが。

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