トレタ開発者ブログ

飲食店向け予約/顧客台帳サービス「トレタ」、モバイルオーダー「トレタO/X」などを運営するトレタの開発メンバーによるブログです。

トレタでチームリーダー始めて半年が経ちました

この記事はトレタ Advent Calendar 2019の13日目です。Friday the 13th q(-::-)

どうもどうも!先週ボウリングたったの1ゲームで腰を痛めて歩けなくなったサーバーサイドエンジニア 石谷です! ちょうど先週はトレタリモートウィークのトライアル期間だったので家から出ず、ちょくちょく休暇も頂きつつ乗り切りました! 安静にしていたおかげで今週は元気に出社しております (´ω`)

自己紹介的なのは以前社員インタビューして頂いたものがあるのでご参照下さい。

さて今回のお題ですが、僕はトレタで「メディア連携開発チーム」というチームのリーダーを任せて頂いています。チームリーダーを始めてちょうど半年くらい経つので、来期に向けての振り返りなど書いていければと思います。 記事の中から少しでもトレタの職場の雰囲気が伝われば幸いです。

メディア連携開発チームってなに?

「飲食店と飲食法人の繁盛のためにトレタを介してあらゆるメディア活用を実現する」というミッションを担っているのがこのチームです。店舗の繁盛最大化のためには広告メディアも非常に大事な集客元になってきます。

ひとつの例として想像してみて欲しいのが、もしあなたが複数の友人から断続的にメッセージが送られてきて、それぞれのメッセージを確認してカレンダーに24時間365日みっちり予定を登録することを考えたらどうでしょう?僕なら発狂しそうです (ヽ´ω`)

この例は実際に店舗が抱える課題としてチームが取り組んでいるものの一つです。ある飲食店が広告メディアとして5つの予約受付が可能なグルメサイトを使用している場合、それぞれのグルメサイトから入った1予約に対して1件ずつメールが送られてくるとしたら、それを予約台帳に転記するのってかなり大変そうですよね。 トレタは台帳アプリを中心とした予約管理システムを飲食店に提供しています。広告メディアとトレタがシステムとして連携していれば、わざわざ転記する必要がないので楽ちんですね。 そういった広告メディアの活用のためにシステムを開発・運用するのが「メディア連携開発チーム」です。

チームリーダーってなにするの?

なにをするんでしょう?そこを考えるところから始めました。

トレタの技術組織がチーム体制を敷いたのは今年に入ってからのことで、初めは複数チームを1人のマネージャーが管理する体制でした。しばらく運用して次第に課題が見え始めたので1チーム1リーダーの体制へと移行しました。僕がチームリーダーになったのもこのタイミングです。もともとチームが担当するプロダクトは決まっていて、4つのプロダクトをうちのチームで開発・運用していました。僕を含め4人のチームメンバーのうち3人は入社日が浅く、自分自身も習熟度が低いなかでチームリーダーとして何をするべきか考えました。

もともとチームに所属していたメンバーはみんなめちゃくちゃ優秀だし、自走できるし、お互いフォローし合える人たちなので「いやいやチームリーダー要らないのでは?」っていうのが頭をよぎった瞬間もありました。でもいろいろ考えたり、HIGH OUTPUT MANAGEMENTを読んだりした結果「チームのアウトプットを最大化できる状態を作る人」がチームリーダーの役割だなと考え、そのために何が必要かを逆算していくと、色々と必要な要素が見えてきました。ちなみに「チームのアウトプットを最大化できる状態を作る人」というのは今振り返ってもチームリーダーの役割としては間違っていないかなと思います。

またこのときマインドマップを使って思考を整理していました。整理の仕方としては「目指したい事柄」に対して「正の要因」と「負の要因」をリストアップしていくと大体なにが大事か見えてきます。 最近はwhimsicalでマインドマップ書いてるんですが、使いやすくてめっちゃ良い感じです!

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マインドマップ

チームのアウトプットを最大化できる状態を作るために必要なことって?

思考を整理した結果「本人が動機をもってタスクに取り組めていること」と「判断基準が合っていること」さえクリアしていれば、それ以上の余計な管理は不要かなと考えました。

例えばあなたが資料作成のタスクを担当しているとします。あなたは1時間の集中タイムを取っていてこの時間は筆が乗る貴重な時間です。そんな中、10分に1度「どう?捗ってる?」ってリーダーに聞きに来ます。どうですか?すごく嫌ですよね?僕がもしプログラミングに集中できてる時間にそれをやられたら「あれ?どこまで考えてたっけ?」とか「うっ、、、今ノッてたのに。。。」とか「ま、また来たのですか?」ってなっちゃうと思います(ヽ´ω`)

この例ではなにが起こっていたのでしょうか?まず「筆が乗る状態」について考えてみると、本人が「自分が何を書きたいか、何を書けば良いかを分かっている状態」だと思います。つまり「動機をもって取り組んでいる状態」にあって、このような「集中できている状態」を作ることがリーダーのメンバーに対する最大の仕事だと考えました。

次になぜリーダーは「どう?捗ってる?」って聞きに来るのでしょう?9割くらいは「期待するアウトプットが出そうか、本人が何か課題を抱えていないか、タスクが納期までに終わりそうか」などのチェックだと思います。 チームリーダーはチームのミッションに責任を持っているので、メンバーのアウトプットはそのミッションを果たせるものである必要があります。そのためにクオリティラインがズレないように軌道修正し、課題を抱えていそうであれば解決を一緒に考え、納期に間に合わなそうであれば改善策や納期の調整・交渉などを検討するのもリーダーの仕事です。このときリーダーとメンバー本人が「同じ判断基準」を持っているとしたら、アプローチは違えど同じ結果がアウトプットできそうです。それならばリーダーは「どう?捗ってる?」って聞きに行く必要がなくなるので、メンバー本人は「集中できている状態」をより長く保つことができるはずです。

つまり「集中できている状態」を作ること、そしてその時間をより長く保つことが「チームのアウトプットを最大化できる状態を作るために必要なこと」になりそうだなと整理しました。

※ちなみに「どう?捗ってる?」って聞きに来るのの残りの1割は恐らくコミュニケーション取りたいだけです。。。いつも雑な話ばっかで申し訳ない( ˘ω˘)

実際にやってみてどうだった?

チームとして結果が出せたし、体感では7割はうまくいったのではと思っています。本当に余計な管理を必要とせず、自走できるチームだったと思います。むしろチームメンバーの皆さんに助けてもらう方が多かったことに感謝しかないです(´ω`)

[Good]みんな動機をもってタスクに取り組めていた

そもそもみんな優秀だしモチベーションが高かったのがあります。今期の注力プロジェクトではみんな主体的に考え行動してくれていたし、かなり複雑な仕様のものをなんとか運用に乗せることができたのはメンバーの皆さんが主体的にチーム内および隣接するチームの皆さんと連携してくれていたからでした。隣接するチームの皆さんにも感謝です。僕が貢献できたところと言えば「誰が何をやるか?」や「どうやったら課題を解決できそうか?」を理由とセットで提示できた部分でしょうか?

[Good]判断基準を合わせる動きが上手く回っていた

「必要なタイミングでガッツリ会話し、方針が固まったら手を動かすだけ」というワークフローが自然とできており、それがうまく作用して質の高いアウトプットが多かったなと思います。また、来期に向けた新しいプロジェクトを開始するタイミングでも「なぜやるのか?なにを大事にするのか?」など認識を合わせながら始動できており、実際そのプロジェクトはいま軌道に乗って開発を進めてくれています。先頭に立って進めてくれているみなさんに感謝。みんな優秀なので判断基準を揃えるのに大したハードルを感じなかったように思います。むしろそうしたやり取りの中でみんなが持つ知識や知恵が共有できてすごく学びが多かった。

[Bad]チームリーダーである自分自身が集中できる状態を構築するのに出遅れた

チームリーダーである僕自身もメンバーとしての役割も持っているため、急な状況の変化に対応しきれなかったタイミングがありました。トレタはまだまだ発展途上というのもあり、短い期間に状況が変わることもあります。組織の構成が変わったり、人の配置が変わったり、チームが持つプロダクトが変わったり。その変化に合わせてチームメンバーの役割分担などを考えるのですが、1人が持つプロダクトの数が増え過ぎると「集中できない状態」を作ってしまいます。これは先程の「10分に1度進捗を聞かれる」を「10分に1度問い合わせが来る」に置き換えたイメージです。実際にプロダクトが増えたことがあり、今のチームの状態に沿わないと判断したため委譲手段を模索しつつ僕自身が担当することに。今期の注力プロジェクトも担当していたことも相まって、見事に「10分に1度問い合わせが来る」状態に陥りそれ以外のことに手が付けられなくなってしまいました。これはチーム外からの助力もあり現時点では徐々に解消している部分もありますが、状況が変わればまた起こるので継続的に対策を打っていく必要がありそうです。

[Bad]一部のメンバーに集中できる開発環境を用意できなかった

社外から協力頂いているメンバーもおり、開発環境の制約などの関係で万全の開発環境を用意できていない現状があります。前述の理由もあり時間を取って整備する余力がないタイミングだったので、これは来期改善したい項目です。折角協力してくださっているのに「本人も最大の力が発揮できない、こちらも解決したい課題をお任せできない」という状況ではお互い不幸ですよね。優先度高く対処すべきだと認識しています。

[Bad]隣接するチームの負荷を把握できておらず、そのメンバーにある期間高い負荷をかけてしまっていた

これは個人的にかなり反省しています。今期の注力プロジェクトの繁忙期に、自分のチームと連携して動いてくれている隣接するチームのメンバーに高い負荷をかけてしまっていたこと、そしてそれをちゃんと認識できていなかったことがありました。まず把握すること、そしてケアや改善策を検討できていることが理想だと思うので、以後注意しなければと思っています。

[Bad]一部のメンバーが手持ち無沙汰なタイミングを作ってしまった

今期の後半、チームメンバーの人数が自分を含めて7人になった辺りに起こった現象です。タスクはガンガン消化されるのですが、将来に向けた新規プロダクトの要件検討や既存プロダクトのタスク整理が進んでおらず「手が空いたので次は何をしましょうか?」に即座に対応できなかったことがありました。「やることがない状態」が「集中できている状態」と最もかけ離れているので、チームリーダーとしては見事に責務を果たせていないことになります。なので常にタスクの残弾を持った状態にすることが来期の目標です。

まとめ

こうやって書き出してみると、半年チームリーダーをやってみて上手くいった部分もそうでない部分も色々とありました。もちろんここに書けなかったこともまだまだあります。その中で色々と学ぶ部分もあり、思考整理することで沢山の気付きもありました。 来期に向けての課題も整理できたので、(自分も含め)みんなが集中できる環境を作り出してチームがより高いアウトプットを出せる状態に持っていければと思います!

ここまで読んで頂けたみなさん、いかがでしたか?少しでもトレタの職場の雰囲気が想像できたでしょうか?僕はもうすぐトレタに入社して1年が経ちます。入社後数ヶ月の僕がリーダーを任せてもらえてやってこれたのも、来期に向けて頑張っていこうと思えるのも、トレタで一緒に働くみなさんのお陰だなぁとつくづく思うばかりです。 そんな職場に少しでも興味をもって頂けたなら、是非みなさんのお力を貸して頂ければ幸いです。 募集職種一覧はコチラ

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